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人生何があるか分からぬ

葛藤を乗り越えて出産を決意したいちOLの記録

子供を望まなかった理由、そしてここに至るまでの経緯

私は元々子供が欲しい願望がなかった。

「いつか機会があれば欲しいかな」
という、既に「いつか」に来ている年齢なのにいつまで経ってもこう考えるのが精一杯。

子供は嫌いではないが好きではない。

35という年齢になれば友人も何年も出産ラッシュ。
もう何度出産祝いを贈ったやら。
友人に子供が産まれたら嬉しいけど、「羨ましい」「私も子供が欲しい」なんて気持ちは一切生まれなかった。
むしろ「子育て大変そうだなー。よく産もうと思うな。偉いな。私は無理。いらない」という気持ちが強くなるばかり。


だって子供なんて手はかかるし、お金もかかるし、自分の時間はなくなるし、自由に旅行やレストランや飲み会にも行けなくなるし、大きくなればなるほど心配事しかないし、犬と違って24時間何年間もアレコレ面倒をみないといけないし。

一方、結婚して3年目になる夫は2年前くらいまでは子供を欲しがっていた。
「みのりちゃんとの子供欲しい!」
という夫の切実な声が忘れられない。

だから、私は子供を正直望まなかったけど、この人に自分の子供を抱かせてあげられるのは私しかいないから覚悟を決めていつ妊娠してもいいように受け入れることにした。
まず2人で風疹とはしかの予防接種を受ける。
そして避妊はしないことに。

進んで基礎体温をつけることもしないし、何か特別な努力もしない。
でもいつできてもいいように葉酸サプリメントを摂取し続けた。

そんな生活を約2年半。
でも一向に子供はできない。
避妊しなかったらすぐに子供ができると思っていたのに意外だった。

特別子供を望まない私はともかく、子供を欲しがっていた夫は不妊治療までは進めてこなかった。
不妊治療してまで、という気持ちがあったのと、2人して愛犬を溺愛していたため、夫も子供より2匹目を飼いたいという気持ちの方が強くなったようだ。

それにマイホームを検討して土地探しをしており、世帯収入の高いDINKSの私たちならかなり良いお家を建てられるのに、子供がいたら計画も変わってしまうというのもあっただろう。
実際ここ1年くらい土地探しをしているがなかなか見つからず停滞しているのが現状だったが・・・。

そして私の仕事にも転機が訪れる。
6月のある日、1年前から希望していたポジションへ異動できるかもしれないという話がおりてきた。
仕事環境を変えたく、上位資格も持っているそのポジションはずっとチャレンジしたかったもの。もちろん受けた。
そして7月からめでたく異動。

代わりがきかないポジションの業務。
最低3年は努めたい。

夫に話して避妊してもらおう。
年齢的に35歳だからここで避妊するということは、もう子無しという人生を選択すること。
でもそれこそ私が望んでいたことだし、2年半トライしてダメだったんだし、2年前とは気持ちが変わっていた夫も快諾してくれた。

そんな矢先。
異動して1ヶ月目の7月に判明した妊娠の事実。

異動の話が出た6月に妊娠したようだ。

2年半できなかったのにどうして今。
やっとやりたかったことをつかんだのにどうして今。

仕事への情熱、改めて自分たちの生き方を確信していたのに目の前が真っ暗になるようだった。
でも子供は確かに私のお腹にいる。
聞かされた規則正しい少し早い心音も頭を離れなかった。