入院9日目&生後6日目
遂に退院日!
長い日々でした。
外に出ることができないのが辛かったなー。
会社のお休みをとってくれた夫と両親が迎えに来てくれることになっていたので荷物をまとめて。
ジュニアは最後の沐浴をしてもらい、その後お部屋まで届けて下さった助産婦さんはとても話しやすい方で、退院に際して色々と不安に思っていることを相談にのって頂けました。
1週間検診の際に母乳外来の予約も入れたのですが、可能であればこの助産婦さんにお願いしたい旨も伝えました。
前期破水による早めの入院もあったし、帝王切開だから自己負担が多いかと思っていたけどそうでもなく夫と一安心。
どちらにしても高額療養費の対象になるけど。
退院時には病院前で記念写真をパシャリ。
風の強い寒い日だったけど晴れていて外に出られて嬉しい。
買い換えてくれた新車にも初めて乗ることができました。
チャイルドシートにすっぽりハマるジュニアが可愛い。
いよいよ自宅(実家だけど)での育児が始まります。
実家で育児しやすいよう居心地よく環境を整えてくれていて感謝。
入院8日目&生後5日目
夜中はぐずらず、私がタイマーで起きて授乳だったのでだいぶ楽でした。
それでも起きてくれないので含ませるのに時間がかかり、大変は大変だけど…。
この日は早朝から退院検診です。
帝王切開の傷口はホチキス留めされていてこのホチキスをとってもらいました。
助産婦さんに痛くないと聞いていたけどやはりビクビク。
でも本当に全く痛くなくホチキスの針は取り除かれていきました。凄いなー。どうなっているんでしょ。
何だかエグくて傷口は全然見ていなかったんですけど(お腹もまだ少し膨らんでいて普通にしていたら上から見えない)、取り外し前に1度チラッと見ていたら正にホチキスの銀色の針がたくさん見えてヒエーッと感じたり。
赤ちゃんの退院診察もあったけど、特に問題なさそうで良かった。
沐浴してもらって帰ってきたら踵に絆創膏が貼られており、怪我していたのかと思ったらそう言えば先天性異常の検査のための採血でした。
夫とLINEでジュニアの名前決め。
大体決まって一安心。
元々候補にしていた名前ではなく、手術中にフッと思い浮かんだ名前になりそうです。
翌日は遂に退院!
ドキドキもするけど、もう入院生活に飽き飽きだったので嬉しいー。
入院7日目&生後4日目
夜はグズグズで何度か起こされて眠くてしょーがない。
体はだいぶ癒えてきたとは言え、やっぱりベッドから起き上がるのがとにかく辛い!
グズられてすぐに対応したくても体が言うことをきかないのよー。起きられないのよー。もう嫌…。
そんなだったので朝食後は次の授乳の時間までゆっくり寝たかったのに結局検査とか色々あって起こされるんですよね。
「日中は体を休めて」って言ってくれるなら次は何時くらいからどんな用があるのか事前に教えてほしい 泣
午前中に初めての沐浴実施。
緊張した〜。
今日もイイ子に沐浴してくれたちびちゃん。
お湯がかかるとびっくりするのか、両手がビクッと上に上がるのがめちゃ可愛い(*^^*)
日曜だったので面会時間いっぱい来てくれた夫。
夜はお祝い膳を一緒に楽しんでもらいました。
途中、地震で揺れてびっくりしたな。
入院期間が長くて段々とホームシックになってきた私。
鬱々としてきちゃって色々と愚痴ってしまうけど全部優しく受け止めてくれる夫に感謝。
「辛いなら今だけでも夜は預かってもらって体休めた方がいい」と言ってもらい、助産婦さんに相談してみたら「預かることは全然問題ないですけど、おっぱいが張ってカチカチになっちゃうかも」と言われ、恐ろしさでやはり今夜も同室に(T ^ T)
頑張ろう…。
入院6日目&生後3日目
赤ちゃんと過ごした初めての夜。
夜中に起きるのは超辛いですね。
そもそも子宮も帝王切開の傷も痛くてベッドから起き上がるのが物凄く辛くて時間がかかるので、ベッドを色々調整して泣きたくなりそうになりながら何とか体を起こすだけでクタクタ。
全然吸わない赤ちゃんをあやしながら何となく授乳の形を作り、そのままミルクを作りに廊下に出る。
これが続くのか…。
ちなみに母乳での授乳前後の体重を助産婦さんが測ってくれましたが、体重差0kg。
つまり全く吸えていなかったということで。悲しい…。
早朝6時半過ぎから母体の検査。
採血・尿検査・体重測定・先生の診察。
帝王切開の傷はキレイな状態みたいで一安心。
採血の結果、体内の鉄分が基準値を下回ってしまっているみたいで鉄分を上げる服薬が追加されました。
メイアクトという抗生剤も服薬スタート。
出産前からだけど、手足のむくみがとにかくひどくて。
足なんて正に象そのもの!
血色悪く足の甲もパンパンで足首もなくなって…。
柴苓湯という漢方を先生が処方して下さって飲むようになったけど、むくみが治らないので助産婦さんの話もあり、更に2週間分追加。
まずい粉末漢方なので嫌だけどむくみは治したいので頑張る…。
そして沐浴の見学。
我が子がモデルになり、初めての沐浴シーンを見ましたが全然泣かずに大人しくしてくれていました。
赤ちゃんって沐浴で泣きわめくものだと思っていたけど、ええこや…。
夜は夫と義両親が訪ねてきてくれました。
義両親は本当に嬉しそうに孫を愛でてくださるので喜んで頂けて良かったなーと思います。
朝は新車の納車対応をしていた夫。
私はペーパードライバーになってしまっていたのでこれまでのマニュアル車で問題ありませんでしたが、子供が産まれて嫌でも車に乗る機会は増えるだろうということでオートマ車に買い換えたのです。
退院したらペーパードライバー講習に行かなきゃなー。
入院5日目&生後2日目
朝に血栓防止の注射をお腹にチクリ。
子宮収縮剤のメチルエルゴメトリンの内服スタート。
朝食はおうどんでした。
美味しかった&嬉しかったー!
まだお粥かと思っていた!
そして朝食後に赤ちゃんが運ばれてきました。
いよいよ母子同室スタート…。
そして懸念していた授乳もスタートです。
見よう見まねでやってはみるものの、赤ちゃんって勝手に上手く吸い付いてくれる訳じゃないんですねえ。
助産婦さんに教えてもらいながら四苦八苦。
結局吸い付いてくれるには至らず、乳首を含ませるやり方や体勢を教わるに留まった記憶です。
妊娠中の乳首マッサージは後回し後回しにしちゃった上、早く産まれてきたので何も対処していない状況。
助産婦さんの乳首マッサージは噂通り本当に痛かった。イジメレベル(泣)
点滴台につかまりながらでも歩くのが辛かった昨日に比べ、だいぶ体が回復。
ゆっくりしか歩けないし子宮だか傷だかも痛むけど、何かにつかまらなくても歩けるようになりました。
それでも起き上がったりお手洗いに行ったりと腹筋を使うような動きは痛い痛い…。
入院日からずっと繋がっていた点滴はこの日の午前午後の抗生剤を打ってようやく管が外れてスッキリ!
そして遂にシャワー解禁!!
傷にしみないか怖かったけど全然しみずにホッ。
入院日から数えて5日目のシャワー。
すっごい気持ち良かったー。
人間に戻れた気分です。
こうやって色々と少しずつ回復に向かってるんだなーと実感できた1日でした。
入院4日目&生後1日目
前日に緊急帝王切開で遂にジュニアが誕生しました。
夜はゆっくり疲れた体を休めたいところですが、全然でした。
まず検温や血圧測定のため、数時間おきに人が入ってきて起こされます。
導尿も続いているのでやはり落ち着かない。
そして上半身が無性にかゆくてかきむしってしまいました。
前期破水で入院したためお風呂に入れない生活が3日続き、蒸しタオルなどで体を拭いてはいるもののキモチワルイのか、「何でこんな目にあんないといけないの!」とイライラしてしまいました。
後で聞くと麻酔の影響で痒みが出ることもあるらしいです。
そして軽く発熱していた影響もあるのかも。帝王切開後はそうらしいですね。手術後はあんなにガタガタ寒くて震えていたのに、暑くなってこれまたイライラ。
お腹も痛み、背中の麻酔カテーテルもたまに追加注入。
ウトウトしては目が醒めるを繰り返し、何とか朝を迎えました。
帝王切開翌日からもう動けるんですね!
早く導尿を外したかったのでやはりお腹は痛んだし麻酔が残っていて足も感覚がおかしくなっていましたが頑張って起き上がり、歩いてみて自力お手洗いもできそうだったので外してもらいました。スッキリー。
昨夜かきむしってしまった上半身は見事に傷だらけ…。
赤ちゃんはとてもお世話できる状態ではないので新生児室に預かってもらってるまま。
緊急帝王切開が決まった前日の15時頃から水分もとれなくなってしまったのですが、12時前にようやく水分解禁になりました。
手術前後は両親・夫と話しまくっていたので喉がカラカラ、とは幸いなりませんでしたがやはり早く水分がほしかったのでホッとしました。
面会時間の14時になり、両親が来てくれて孫(ジュニア)を嬉しそうに眺めたり抱っこしたり。
少し経って会社のお休みをとってくれた夫も義両親を連れてきてくれました。
初孫となる義両親もそれは嬉しそうで。
両家してこの顔は誰々に似ている、このパーツは誰々に似ているなど盛り上がり苦笑する夫と私。
人数が多いので病室にはとても入りきらないと思ったので入院患者用のデイルームでおしゃべり。
病室からデイルームまでのほんの数十メートル歩くのも痛くて辛くて。
点滴台につかまりながらゆっくりゆっくり歩くのが精一杯で両家から心配されちゃいましたが仕方ない。
面会時間が終わり、赤ちゃんはまた新生児室に預かって頂き、私は背中の麻酔のカテーテルを抜去してもらい体の中から1つ管がなくなってスッキリ。
そしてお腹に血栓予防の注射をチクリ。
夜ご飯はお粥。
実際にジュニアが産まれた訳ですが、夫と私のどちらかにソックリ!ではないこともあり(産まれたばかりとは言え)、自分の子という実感が全然湧きませんでした。
よく男の人はお腹で育てられないから自分の子という実感が湧くのも半年遅れと言いますが、夫は私以上に実感が無さそうでした。
帝王切開だったので一緒に陣痛を戦ったわけじゃないし、手術に立会いもできなかったから更に実感が湧かないのでしょうね。仕方ない。
緊急帝王切開レポ
夫が駆けつけてくれた10分後でしょうか。
手術室へ呼ばれました。
夫と2人きりで少し話したかったのと、夫に最後にお腹に語りかけてほしかったのですが、いかんせんバタバタしていて時間がなかったので叶わず。
これは心残り。
手術室へ入りました。
ヒーリング系の音楽が静かに流れています。 バースプランではアロマを希望していたけど、用意されていなくて残念。
中央に手術台が置かれています。
分娩台ではなく、普通のフラットな手術台。
病院のパジャマなど身につけていた衣服を脱ぎ、横たわります。
体にはタオルか何かをかけてもらっていました。
心電図の電極?と、血圧計を付けられました。
剃毛は陣痛室で対応済み。
隣の分娩室で分娩真っ最中らしく、先生はそちらを対応中なので待っていて下さいと。
しばし時間が経ち、隣から赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえてきて無事に産まれたんだとホッとしました。
いよいよ私の番か…
とドキドキしていたものの、先生はぜーんぜん来なくてウトウトしてしまうほど。
多分1時間くらいは待たされましたね…。
それならもう少し家族と一緒に話していたかったのに…。
ともあれ「遅くなってごめんなさい」と先生登場。
「急にこんなこと(緊急帝王切開)になっちゃってすみませんね」とか言われましたが、先生のせいではないし「いえ、こちらこそ」と。
そして導尿、麻酔が施されます。
無痛分娩希望だったので、無痛分娩用の麻酔の管を既に陣痛室で入れられていましたが、二重麻酔なのか?よく分からず。
「背中がスッと冷たくなります」と言われ、本当にスッと一瞬冷たくなりました。これが麻酔らしい。
帝王切開用の麻酔は胸から下の局所麻酔。
しばらく時間を置いて麻酔が効いているかチェックされました。
チェックは大丈夫だったけど実際に切られて痛かったらどうしようと痛みに弱い私は緊張マックス。
「よろしくお願いします」と先生の挨拶のもと、手術が始まりました。
局所麻酔なので意識はハッキリ。
棒にタオルがかけられ、施術は見えないようになっています。
ちゃんと麻酔は効いていて痛みは全くなく一安心。
赤ちゃんを取り出して一瞬で終わりかもなんて考えていましたが、取り出すまでに時間が結構かかるものですね。
「お腹のところちょっと変な感じしますよ」とかたまに声をかけてもらっていました。
そしていよいよ。
お腹がふっと軽くなる感覚があり、赤ちゃん誕生!!!
「帝王切開だし産声は上げないだろう」と思っていたのにこの世に出てきてすぐにホギャー!ホギャー!と元気な産声を聞かせてくれたのです。
スーッと涙が出てきました。
「おめでとうございます!」
「7時33分!」
など声が聞こえました。
白い胎脂をまとって出てきた赤ちゃん。
手術台の隣のベッドのようなところに連れていかれ、色々処理されているのを見つめていました。
泣きながら長い手を指を伸ばしている赤ちゃん。
五体満足で産まれてきたようでホッとしました。
そして「おめでとうございます!男の子の赤ちゃんですよ!」と綺麗になった赤ちゃんを顔のすぐ横に見せに来てくれました。
体が動かせないので少しだけ赤ちゃんに顔をすり寄せました。
一瞬の触れ合いだけど少しヒンヤリ、つるりとした感覚。
「ありがとうございます」と言いながらまた涙が流れました。
感動、喜び、本当に母になった自分への不安、産声を聞けた嬉しさなどが混ざり混ざった涙でした。
その間も着々と私の帝王切開は続いています。
胎盤も取り出され、時間をかけて縫合。
無事手術が終了。
心電図の電極と血圧計が取り外され、ストレッチャーに移動されて服を着せてもらいます。
「ご家族には赤ちゃん会えましたので」と言われ、残念な気持ちに。
私のいるところで初めて赤ちゃんと会ってほしかったなと。
そしてストレッチャーを押されながら手術室から出ました。
病室前で夫と両親が待ってくれています。
「よく頑張ったね!」「おめでとう!」と笑顔で声をかけてくれる夫と両親の姿を見て声も出ず「うんうん」と泣きながら頷く私。
そして病室のベッドに移されました。
手術が終わってから急に寒気が襲ってきてガタガタ震えていましたが、病院側も心得たもので電気毛布とお布団をかけてくれました。
そうしてようやくひと段落。
ガタガタ震えている私を心配しながらも「本当に産まれたね」「頑張ったね」と手を握ってくれる夫と会話。
「(赤ちゃんの)声高いよね。鳥みたい。」と笑う夫。
だいぶ体が回復してきて、動くことはできませんが私も笑顔で会話できました。
泊まることはできないので両親も夫も途中で帰宅。
寂しかったけど、私も疲れていたのでそのまま眠りについたのでした。